私たちは、お金の心配がつきまとう不安に囲まれて暮らしています。不安を感じる事柄は年代や職業、ライフステージなどで違いますが、命や健康に関することで共通しているのは次の4つでしょう。
生命保険の役割は、そんなお金の心配をしないですむよう、必要になるお金にあらかじめ備えることにあります。
不安に備えるお金は、「貯蓄すればいいのでは?」と考える人もいるでしょう。もちろん、貯蓄をすることはとても大切。不安に備えられるだけでなく、将来のライフプランを実現するためには不可欠なことだからです。でも、貯蓄は必要なお金が貯まるまで時間がかかり、必要な時期が予測できない不安(死亡や入院)の備えとしては不向きです。
たとえば、死亡保障として3000万円必要な人のケースで見てみましょう。月1万円ずつ積み立てたとして、10年後に万が一のことがあったらとしたら120万円+利息しか用意できていません。これでは、いくら何でも足りませんよね。
その点、生命保険は、保険の種類や保障期間などの契約条件によって異なりますが、月数千円の保険料で、保障がきいている間に死亡すると3000万円のお金をすぐに受け取れます。つまり、必要なお金が高額で、しかも、いつ起こるかわからない不安には、保険が威力を発揮するということです。
最近、不景気で生活が苦しいからと、貯蓄もないのに保険をやめてしまう人がいます。また、単に保険料を安くするために、適切とはいえない見直しをする方も。これは、とても危険なことなのでやめましょう。
万が一のときに備える死亡保障の必要性が最も高いのは、育ち盛りの子どもがいる一家の大黒柱です。必要な保障額は、職業や住居の形態(持ち家か賃貸か)などによって違いますが、子ども誕生時に数千万円のピークに達し、その後、子どもの成長や住宅取得などのライフステージの変化で徐々に下がっていくのが一般的です。
入院でかかる医療費に備える医療保障は、年齢と性別を問わず、誰にも必要です。入院するリスクは年代で違いますが、入院リスクがない年代はないからです。高齢化が進む昨今、年齢を重ねるほど入院リスクが高まり、医療保障の必要性は高くなっていきます。
老後の生活費や介護費用のための保障は、子育てが一段落した40代以降に考えるといいでしょう。
All About
マネーガイド 小川千尋

- 小川千尋
1994年FP資格取得。FP資格と編集の技術を融合させ、マネー誌を中心とした編集・執筆に従事。「わかりにくい難しいことをわかりやすくひもとく」がモットー。All Aboutマネーで記事を執筆中。
















